二代目・光春(昭和3年~平成23年)は、昭和20年に
木江造船学校を卒業した後、5年間のサラリーマン生活を
経験し、初代・五左衛門の後を継ぐため 25年に戻ってきた。
22歳の若さで代表に就任し、まだ木造船の全盛時代であった。
船大工の修行を始め浜棟梁を手伝いながら教わることなく
目で学んだ。人の仕事を盗み取るぐらいの意気込みだった。
37年の鋼船への切り替え。43年に千守から宝崎への工場
移転を経て、経営の多角化に乗り出す。自社で造ったタン
カーやタグボートを使った海運業から建設業まで業務を
拡張した。
昭和59年、正憲が石田造船に入社以来、親子二人三脚で
荒波を乗り越え次々と新型船を世に送り出した。
平成10年4月永年にわたる小型造船事業への多大な貢献が
認められ、晴れて70歳で日本国政府より勳五等瑞宝章を
受章した。
50年間の長期に渡り石田造船の代表取締役を務め、平成
12年12月、三代目・正憲に事業を託し、一線を退き会長に
就任した。
平成23年12月2日、この世の生涯を閉じた。(82歳)
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経 歴 |
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昭和3年1月 |
誕生 |
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昭和20年3月 |
広島県立木江造船学校造船科卒業(17歳) |
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昭和20年4月 |
(株)大阪造船所・造船課勤務(造船技師) |
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昭和25年10月 |
石田造船 入社 代表となる(22歳) |
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昭和42年1月 |
石田造船工業(有)設立 代表取締役社長(39歳) |
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昭和47年12月 |
光春汽船(株)設立 代表取締役社長(44歳) |
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昭和61年7月 |
藤栄建設(株)設立 代表取締役社長(58歳) |
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平成4年7月 |
運輸大臣より大臣表彰授与(64歳) |
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平成4年10月 |
石田造船工業(有)から石田造船建設(株)に商号変更(64歳) |
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平成10年4月 |
勲五等瑞宝章受章(70歳)
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平成11年12月 |
光春汽船(株)を(株)ユウキに商号変更 |
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代表取締役社長辞任し取締役会長就任(71歳) |
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平成12年2月 |
(株)シーバス設立、取締役会長就任(72歳) |
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平成12年12月 |
石田造船建設(株)代表取締役社長辞任し取締役会長就任(72歳) |
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平成23年4月 |
石田造船建設(株)から石田造船(株)に商号変更 |
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平成23年12月 |
永眠(83歳) |
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団体歴 |
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昭和53年5月 |
社団法人 中国小型船舶工業会理事 就任(50歳) |
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昭和53年5月 |
社団法人 小船工東部支部理事・副支部長 就任(50歳) |
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昭和62年4月 |
因島海事振興協議会幹事 就任(59歳) |
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昭和63年4月 |
因島海事振興協議会理事 就任(60歳) |
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(左)平成10年4月、勳五等瑞宝章(70歳)/(右)平成23年12月2日(勲位) |
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